中小企業診断士2次試験に合格|6回目の挑戦でたどり着いた50代の私の勉強法

中小企業診断士2次試験に用いた「ふぞろいの合格答案」7年分

1次試験が終わり、2次試験の勉強を頑張っている人、また来年チャレンジする人など、みなさん、いろいろな思いで過ごされていることと思います。

私は、一昨年2024年10月の2次試験を受験し2025年1月に、初めて合格発表で自分の番号を見つけることができました。

6回目の2次試験で合格だったのですが、「引き続き勉強を続けるか、もう資格取得をあきらめるか」、ということを考えながらの合格だったため、とにかく受験番号を見つけて超嬉しかったことは鮮明に覚えています。

多年度受験生として、毎年、来年は合格するぞ、そのために何が不足してたか、を考えながら勉強の仕方を毎年変えてきましたが、今回は、50代の私が合格を手に入れるのに行ってきた勉強法と、

結論、どのやり方が私としてベストだったか、実際の点数も含めて、お伝えしたいと思います。

目次

2次試験受験の経緯と合格の基本ポイント

中小企業診断士2次試験の概要は割愛します。必要に応じ、下記ご参照ください。

中小企業診断士資格取得を目指す方に中小企業診断士試験のご案内です

まずは、私の6回の2次試験の受験年度になります。

2018年 : 1回目 : 50歳 : 1997年1次試験合格分 (1次試験から期間があいており2年間勉強の後受験)
2020年 : 2回目 : 52歳 : 2020年1次試験合格   (1次試験合格後から3か月弱勉強)
2021年 : 3回目 : 53歳 : 2020年合格分での2回目(2次試験不合格後から約9か月勉強)
2022年 : 4回目 : 54歳 : 2022年1次試験合格  (2次試験不合格後から約9か月勉強)
2023年 : 5回目 : 55歳 : 2022年合格分での2回目(2次試験不合格後から約9か月勉強)
2024年 : 6回目 : 56歳 : 2024年1次試験合格 (2次試験不合格後から約9か月勉強)⇒ 2次試験合格

1次試験は勉強すれば何とか合格する試験で、勉強するだけ点数に跳ね返ってくるためやりがいがありました。

中小企業診断士 1次試験に独学合格|50代でも実践できる過去問勉強法 | イリイコンサルティング合同会社

しかしながら2次試験は、勉強の仕方もあると思いますが、やればやるだけ点数が伸びるというものではありません。

また、みなさんご存じのように2次試験には正式な解答がなく、何を書けば合格するのかという確実な答えはありません。

そのような中で、

どのように解答すれば合格の確立を高められるのか、
間違いをせず可能性の高い文言をいかに限られた時間内に解答用紙に書き込めるか、

ここがポイントになると思っています。

2025年(令和7年)の中小企業診断士2次試験の合格証書
6回目の試験で手にした合格証書、原本は診断士登録で提出したのでコピーです

6回の受験で活用した受験予備校と教材

そのような中で、私がその年の受験に向けて実際に活用した受験予備校(通信教育)、教材を記載します。

2018年 : 1回目 : TAC通信講座 (2次本科生)
2020年 : 2回目 : TAC通信講座 (2次直前パック)+TAC事例Ⅳ特訓      +事例Ⅳ全知識全ノウハウ
2021年 : 3回目 : MMC通信講座
2022年 : 4回目 : TAC通信講座(2次演習本科生)      +解き方の黄金手順+事例Ⅳ全知識全ノウハウ
2023年 : 5回目 : TAC通信講座(2次演習本科生)      +解き方の黄金手順+事例Ⅳ全知識全ノウハウ
2024年 : 6回目 : TAC通信講座(2次演習本科生)+ふぞろいな再現答案 +解き方の黄金手順 +事例Ⅳ全知識全ノウハウ

これだけの受験勉強をしても、私の場合は6回目でやっと合格したというのが実態です。

TAC通信講座

皆さんご存じの安定の中小企業診断士受験予備校となります。

中小企業診断士|資格の学校TAC[タック]
(以降、受験予備校、教材のURLは近年の内容になります。)

基本的にはこのTACの通信講座を活用させていただきました。

2020年は、1次試験の合格に集中していたため、1次試験合格後にTAC直前パックを活用したものの、それ以外は基本的にはガッツリと取り組んでいました。年が進むとともに、過去問に重点を置くようになっていきましたが、

初見の問題での演習は重要と考えていたため、2021年を除き、特に演習は合格年度まで活用させていただきました。

演習の質は良いと思っていますが、問題作成が多くの人で行われていて整合が確実にできていないのか、演習によって同じような問題でも解答の方向が違うなどがあり、演習の復習など深く勉強するほど、回答の方向性で迷うことがあったように思います。

通常の演習の活用の後、添削が帰ってきてからの繰り返しの復習による知識定着も力を入れて行いました。

TAC事例Ⅳ特訓

こちらは、TAC診断士講座のオプションになります。

2026年合格目標|2次事例Ⅳ特訓|資格の学校TAC[タック]

財務会計の基本的な問題(CVP、NPV等)を繰り返し解いていく問題集であり、基礎からしっかりと理解しながら進めることができたと思っています。

定着の難しい50代の私にとっては、事例Ⅳを確実に得点源にしていく第一歩だったと考えています。

上のリンクにもありますが、1次試験の勉強方法と同様、繰り返し問題を解き確実に正解できるようにしました。

事例Ⅳ 全知識全ノウハウ

上の事例Ⅳ特訓とは違い、こちらは実践的な問題となっています。

楽天ブックス: 中小企業診断士2次試験 事例4(財務・会計)の全知識&全ノウハウ(2026年改訂版) – 岩間隆寿 – 9784496058189 : 本

基本的には事例Ⅳの過去問をまとめた内容ですが、財務分析、CVP、NPV、キャッシュフロー等、タイプ別にまとめられていて、更に重要度も問題別に明確になっています。

解説も丁寧にわかりやすくまとめられているので、最後まで活用をしました。

こちらも、事例Ⅳ特訓と同様、繰り返し問題を解き、確実に正解できるようにしました。

MMC通信講座

2021年はTACではなく、MMCの通信講座で勉強をしました。

2020年までTACの通信講座で勉強をしてきましたが不合格になり、2021年の受験をどの予備校で進めていくかをWebで調べながら検討をしましたが、2次試験専門の予備校で合格率が高いという情報の下、事前の添削サービスを受けてみました。

その添削サービスでの点数、赤ペンの内容にて、回答の型があるというコメントをもらい、自分の悩みであった解答作成の再現性という部分に対し、回答の型があるという部分に説得力があり、

私の足りない部分がこれで解決できると思い込み、2021年はMMCで勉強することを決定しました。

2021年時点の内容で下記しますが、その時の内容であり、また、私の感想であるので、現在の状況は変わっていると思いますので、その前提で読んでいただきますようお願いします。

特徴としては、

・基本的には通学生を中心としていたが、通信制もリアルタイムで出席でき、質問なども可能であった
・添削の内容に対し、フィードバックをF2F(対面)で行ってもらえ、丁寧に指導をしてもらった
・与件文に使われている文言に対して、回答に記述する文言の例が明確になっており、型を用いて解答ができる
・どの問題に対しても解答の方向性が明確であり、又、講師間の連携が強くどの先生も基本同じ考え方で迷いが少ない
・事例Ⅳの問題集の手ごたえがあり、実力UPが図れる
・演習問題が型を用いて解答することを前提とした問題であり、本番の2次試験と比較し内容が浅いと感じた

特に、2次試験初心者にとっては、親身に受験生に寄り添ってくれ、解答の型もあり取組み安い一面、私としては実際の問題の質では不十分であったというのが、1年間信じて一所懸命取り組んできての結論となります。

また、2次試験受験後の再現答案のMMCでの採点、順位付けをいただけるサービスがありましたが、2021年度の私の再現答案に対しての採点は合格点で、MMC内部での得点上位者であったため、私の心の中では、「3年目にして合格かな」と思っていましたが、受験番号はありませんでした。

MMCでの成績上位まではきたものの、本来求められている力はここまでしかつかないと考え、その年限りとしました。

しかしながら、財務会計の力は確実についており、事例Ⅳの点数は79点と、私の事例Ⅳでの最高点でした。

あと、キーワードについては、型に使用するものを以降も参考にし、拡充を図っていきました。

解き方の黄金手順

中小企業診断士2次試験で「解き方の黄金手順」を用いて解いた実際の問題用紙
実際の2次試験の事例Ⅰ解答後の問題用紙、黄金手順で解きました

Web上にて、2次試験対策でおすすめの情報があり購入、実際に過去問で試してみて取り入れてみることを決めました。

楽天ブックス: 中小企業診断士2次試験  解き方の黄金手順〈2026-2027年受験用〉 – 寺嶋 直史 – 9784502592119 : 本

それまで、事例Ⅰ~Ⅲで解答を検討する際、与件文の中で、「確かこの辺に書いてあったけど、どこだったかな」と探す時間が結構あり、探している間に頭の中の内容もあいまいになり、最期は見つけられなかった、ということが多くありました。

受験生の中には、同じ思いをされた方も多いのではないかと思います。

特に50代では、記憶があいまいになり、ついさっき読んだけどどこか見つけられないということは増えてくるのではないかと思います。私の場合、続出です。

この黄金手順は、与件文を読むときに問題別に違ったマーカーで色を付けていき、それぞれの問題の検討時、解答記述時に見つけやすく、検討しやすくするもので、私が試験中に時間をかけていた「探す」ということを減らすのにぴったりだと考えたのです。

実際には、「探す」だけではなく、その色の部分を見ながら解答を深く考えて解答につなげることに役立ったと思っています。

SWOTの場所について、赤ペンでマークするなど、自分のやり方を残しながらも、実際にこの黄金手順を取り入れ活用し合格しましたし、この方法なしで合格は難しかったと思っています。

ふぞろいな合格答案

中小企業診断士2次試験で活用した「ふぞろいの合格答案」7年分
7年分の過去問をみっちり解いたふぞろいの合格答案、2年分収録のバージョンもあります。

これは、2次試験を受験されている方なら、多くの方がご存じで、そして活用されている参考書になります。

楽天ブックス: 中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案 エピソード19(2026年版) – ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム – 9784496058356 : 本

過去問にて、解答の中に、解答にふさわしいキーワードが入っていれば、そのキーワード毎に割り振られた点数が加算されていき、最終的に各問題の解答の点数が明確になり、どのキーワードを記述すれば高得点が取れるかが明確になるというものです。

しかも、この点数は、受験生の「再現答案」と「実際の点数」をベースとして分析し、キーワード毎に点数を割付したもので、模範解答のない試験に対し、一定の点数の基準を与える参考書となっていることがこの参考書の重要なポイントとなります。

私の考えるところしては、実際の点数は各科目の100点満点での点数であり、それを4~5の問題の解答がある中、その中のキーワードに対し1点~5点など、点数に割り振っていくのには無理があると考える一方、
(AIを活用すれば正確性は上がるかも・・・)

ある程度の解答の方針は示しているものであると思っています。

合格した2024年は、この「ふぞろい」にかなり力をいれてやったおかげで、合格につながったと思っています。

過去問

上の、「6回の受験で活用した受験予備校と教材」の中にすべてを記載していませんが、毎年、過去問は活用しました。

過去問を使う頻度などは、全体の教材のバランスから年によって違いますが、基本的には必須となります。

大切なのは、どの予備校や書籍が作成した「模範解答」か、ということになります。

模範解答が
 ・解答の文章が難しく、自分では書けない
 ・予備校の考え方に沿った模範解答で、本当に合格点になる解答か不明
 ・キーワードが詰め込まれた解答
等、それぞれの特徴があります。

ここについては、自分が信じて進めている予備校や本にそった模範解答が書けるように過去問を活用していく
ということが重要だと思います。(=自分が信じる模範解答の教材を活用することにつながる)

私の場合は、最終的に合格した年度については、
 ・ふぞろいの再現答案の模範解答

を完全に信じて写経をし、すらすらと解答できるように繰り返して勉強しました。

平日と休日の勉強スケジュール|平日は会社に行く前、休日は 8時間

上記が利用した予備校、また、参考書になりますが、それをどのような方法、スケジュールで日々勉強したかもお伝えます。

平日

朝は5時に起きて、事例Ⅰ~Ⅲの1問を解いてから出社

・過去問はふぞろいの模範解答と同じ解答を目指して解答

細かい部分の差異は良しとし、すべてのキーワードを記入できるように解答し、丸付けし、次回はすべて入れられるように覚える

ということを毎朝、7年分の事例Ⅰ~Ⅲについて繰り返しました。

キーワードの入れ方や文章の書き方など、そのまま記述できるようにしっかりと記憶しました。

本番の与件文は、もちろん過去問とは違うのですが、同じような種類の内容はでてくるので、ふぞろいの解答の内容をアレンジしながら解答用紙への記述も可能になってくると思います。

休日

仕事をしていることもあり、夕食はアルコールも飲んでゆっくり過ごす時間としていましたので、朝のジョギング等の後、9時頃~18時の8時間は試験勉強にあてていました。

基本的には、TACの演習問題、模試、及びその復習を中心に進めました。

やり方は上記しましたが、
しっかりと黄金手順に従い、初見の問題でも解答できるように取り組みました。

TACの問題は基本難しく過去は30~40点もざらでしたが、合格年度では50点から60点にそこそこ安定させることができてきました。

合わせて、TAC演習の所見の問題でてくるキーワードとそれにつながる与件文の文言も取り上げて、それをMMCのキーワード集に追記していき、ふぞろいのキーワードを含め、手持ちのキーワードを増やしていくようにしていきました。

合わせて、演習問題の隙間時間に、事例Ⅳ全知識全ノウハウで事例Ⅳの問題も行っていきました。

事例Ⅳの進め方については、次回のブログで具体的な部分をお伝えしたいと思います。

最終的にたどり着いた 3つの勉強法

以上をまとめると

①初見問題対策として、黄金手順を用いてTACの演習で活用力をつけて本番に備える
②TAC演習で出てきたキーワードはキーワード帳に追記していき、本番の初見の与件文、問題の内容に備える
③過去問の内容はふぞろいを用いて、キーワードの入れ方や解答文の書き込み方含めて頭に入れ込み、本番に備える

となります。これが私の試験対策の全体像となります。

私の試験対策での2次試験の実際の点数 | 事例Ⅰ

以降、50代の私の実際の点数をお伝えしていきたいと考えていますが、まずは事例Ⅰの点数をまとめます。

事例別での実際の点数推移をまとめた情報は少ないと思いますが、コメント含めこの推移はとても示唆に富むと思いますので、あえてこの形でまとめます。

2018年 : 1回目 : TAC通信講座 (2次本科生)                      :63点
2020年 : 2回目 : TAC通信講座 (2次直前パック)                    :38点
2021年 : 3回目 : MMC通信講座                            :58点
2022年 : 4回目 : TAC通信講座(2次演習本科生)           +解き方の黄金手順  :58点
2023年 : 5回目 : TAC通信講座(2次演習本科生)           +解き方の黄金手順  :58点
2024年 : 6回目 : TAC通信講座(2次演習本科生)+ふぞろいな再現答案+解き方の黄金手順 :48点

①何年も勉強を積んでも1回目が事例Ⅰの最高点
② 2回目が38点と、40点以下の足切りの悪い点数
③合格年度は48点と低い点数
④合格年度での他の科目の点数

など、いろいろと知りたい、深堀したいことがでてきます。

他の科目も同様、科目別の推移をみれば 50代で、特に能力が高くない私の事例ではありますが、2次試験の攻略のポイントが少し見えてくるように思っています。

この辺りを含めて、次回は、事例Ⅰのなぜの解説と事例Ⅱ~Ⅳの実際の点数と解説、そして合計点数の推移についてまとめたいと思います。

今回のまとめ

中小企業診断士の試験は50代でも合格が可能な試験です。

ただ、様々な勉強法がある中で、6年以上、6回の受験の経験をベースにどのような勉強で合格を勝ち得たのか、私の事例ではありますが、具体的な内容とその特徴、私の感想などについてまとめてみました。

今回は、事例Ⅰの点数の推移をお伝えしましたが、特に科目ごとに点数の推移をみれば多くのことが分かってきます。

次回以降で、他の科目の点数の推移や、その点数の推移の中にある合格に向けたポイントなど、お伝えできればと考えています。

1,2回目の2次試験で合格される方も多くおられるので、この勉強法が正しいとは思っておりません。1つの事例であり、最終的には自分の信じた方法で勉強を進めていくしかありません。

合格を目指している皆様の勉強方法について少しでも参考になれば幸いです。合わせまして、次の2次試験に見事合格されることを祈念しています。

今回も最後までブログを読んでいただき、ありがとうございます。

中小企業診断士2次試験の勉強法につきまして、ご質問、コメントなどがありましたらお気軽にお問合せください。

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この記事を書いた人

30年以上にわたり電機メーカーにて業務推進、マネジメントに従事。モノづくり現場での実務経験を強みに、中小企業診断士としての体系的なノウハウとコンサル経験を掛け合わせ、原価構築を基軸に、製造業の生産性向上・現場革新をご支援しています。経営者の皆様のお悩みに寄り添い、実行できる改善策の立案から定着までを伴走いたします。

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