中小企業診断士 1次試験に独学合格|50代でも実践できる過去問勉強法

中小企業診断士 1次試験が約 1か月半後ですね。不安と戦いながらも懸命に勉強を進めている頃だと思います。

私は、6 回目の 2次試験で何とか合格できたのですが、それまでに1次試験は合計 3回(旧制度を含むと 4回)合格したことになります。
いわゆる多年度生です。

7~8年も、くじけずに毎年受験をしましたが、今思えば良くモチベーションを維持できたものだと思います。

今回は、50代の私でも合格し続けることができたポイントや具体的なノウハウをお伝えしたいと思います。

知識系の他の資格試験にも通じるところがあると思いますので、参考になればと思います。

目次

中小企業診断士 1次試験概要(ポイントのみ)

中小企業診断士1次試験の試験前の風景

今回の記事を読み進めるにあたっての診断士 1次試験のポイントを簡単に説明します。

試験の全体の内容は、中小企業庁の発信がありますのでそちらをご覧ください。

令和8年度中小企業診断士第1次試験について(試験案内の概要)

・試験日は 8月1週目あたりの土曜日、日曜日(ギラギラのイメージ)

・試験科目は 7 科目
 1日目
  1. 経済学・経済政策
  2. 財務・会計
  3. 企業経営理論
  4. 運営管理
 2日目
  5. 経営法務
  6. 経営情報システム
  7. 中小企業経営・中小企業政策

・マークシート形式、それぞれ、100点満点で 60 点以上で科目合格

イリイ流 診断士 1次試験勉強法

診断士 1 次試験の難易度としては、感覚的な説明になってしまいますが時間をかけて素直に取り組んでいけば、会社に勤めながらでも確実に合格はできる試験だと思います。

私の場合、7 科目を 2 年で分けるくらいが妥当だと思い、そのペースで合格してきました。

そのペースでいくと、1 回の 1 次試験の合格で 2回の 2 次試験が受験できるという
現行の試験の制度としては、毎年 2 次試験にチャレンジできることになります。

ではここから、具体的な 1 次試験の効率的な取組み方をお伝えします。

問題集ゲーム化でモチベーション維持

これは、他の資格試験にも通じるところですが、特に独学で勉強を進めるにあたっては、挫折せずに合格まで勉強し続けることが大切になります。

基本的に過去問、問題集を解いていきますが、ただたんたんと解いていくだけではしんどくなってきて、勉強から離れていってしまいます。

「これだけ点数が上がった」
「少しずつでも身についてきた」
「ちょっとわかってきた」

など、実感できれば次も頑張ろうと少しは思いますね。

そこで、私が実践したのは、

60分~80分で解ける量に問題を分割して、毎回点数をつける(過去問なら 1 年分)
です。

試験で安定的に合格点をとる実力をつけようと思えば、繰り返し学習が必要になります。少しずつ点数が上がっていくのを自己満足しながら楽しんで勉強しましょう。

テキスト不要、問題集のみで試験対策

診断士の試験でもそうですが、「テキスト」と「問題集」があって、まずテキストで理解してから問題集を解いていく、という手順が一般的ですね。

テキストを読み進めるうちに、最初の決意もむなしく勉強から離れていってしまいます。

また、テキストを読み終わった時点で問題を解いても、ほとんど覚えていないでしょう。

だからテキストは使わず、問題集で勉強を進めるのです。

最初はわからなくて当たり前です。

わからないなりに問題集を解いてしっかり説明を読み、少しずつ頭にいれていきます。

テキストを読むより、問題集を解く方が、頭への残り方が上がります。

これは、教育心理学や認知心理学で、テスト効果、生成効果などとよばれており、科学的にもその効果が証明されています。

ですので、問題集を選ぶ時は説明が充実しているものにしてください。

問題集の説明でもわからないときは、生成AIに尋ねてくださいね。丁寧に教えてくれます。

試験対策を行う際はテキストは不要ですが、全体の中の位置づけや他との関連性を知りたい時などは役に立つこともありますので、持っていて損はないとは思います。

内容の理解 と キーワードの暗記 がカギ

では、わからない問題を解いた後どうすればいいのでしょうか。

2 つをおこなってください。

・ 1. 「 なぜ」その答えになるのか理解する

「問題」と「解答」の関連の理解と、上述したテスト効果、生成効果で頭に残りやすくなります。

この時に、マークシートでの「すべての選択肢」について、選択された理由、選択されなかった理由をしっかり理解してください。ポイントが理解でき効率が上がります。

・ 2. キーワードを覚える努力をする

キーワードは残念ですが、覚えないといけません。声に出したり、文字にしてみたりして覚えましょう。

ここも、「問題」と「解答」と「キーワード」を関連付けて頭にいれていきましょう。少しでも定着率が上がります。

覚えようと努力することがまずは重要です。しばらくすると忘れます。特に50代は忘れます。

でも心配しなくて大丈夫です。繰り返しているうちに記憶している内容が着実に増えていきます。

そして、1次試験はありがたいことにマークシート形式なので、うろ覚えでも点数につながりやすいです。

マーキングで見える化

資格試験の問題演習での問題集とマーキング
現在取り組んでいるG検定の問題集、マーキングやってます。まだまだこれから。

頭に入れた後に、問題の前に赤ペンでマークをいれていきましょう。

理解しての正解は   「OK」 (ひとまず、大丈夫、頑張った)

理解できずに正解は  「△」 (〇になるまで理解と定着が必要、でも何となく答えはわかるようになった)

不正解は       「※」 (〇になるまで理解と定着が必要、ポイントをつかみ暗記しよう!)

マーキングする理由は、

・徐々に「OK」が増えていくことに快感を覚えてモチベ維持につながる

・直前期は△、※の問題に集中して、取り組んでいける

点数をつけて自己満足に浸る

今回実施した問題での点数をつけましょう。配点がない場合は、正解率で大丈夫です。△も点数にいれましょう。

始めは10点や20点かもしれませんが全然問題ありません。

上記のサイクルを 3 回、4 回・・・と繰り返していきます。

特に勉強開始時は、問題数の幅を広げるより、繰り返し数をなるべく増やすようにしてください。
(いわゆる忘却曲線対策)

最初は頭に入れるのに時間がかかりますが何とか乗り越えてください、回を重ねる内にその量も減っていきます。

毎回、点数が上がっていきますので、意識して自己満足に浸りましょう。

問題集は、まずは過去問

では、具体的にどの問題集が良いのでしょうか。

これは、間違いなく過去問になります。

5 年分をやれば、ほぼ合格できる実力が身に付きます。
私は、TACの解説がわかりやすく、活用させていただきました。

過去問題はこちら(無料)
中小企業診断士試験問題 

令和 7 年度の解答はこちら(申し込みが必要、無料)
令和7年度中小企業診断士 1次試験 解答速報(2025年8月2日更新)|資格の学校TAC[タック] 

令和 6 年度以前の解答はこちら(TAC市販本で有料)
【2026年度版】中小企業診断士 第1次試験 過去問題集セット | 資格本のTAC出版書籍通販サイト TAC出版オンラインストア 

【重要】 過去問だけでは危険な2科目

経営環境は常に変わっています。

中小企業診断士の試験でも、試験範囲や内容がそれほど変わらない科目がある一方、短期的( 1 ~2 年)に内容が変わっていく科目があります。

ですので、5 年分の過去問を完璧に頭にいれても、その答えが、最新の状況で変わってしまうことが普通に起こるということです。

以下の 2 科目になります。

5. 経営法務

経営に関する法律の理解を問う科目ですが、こちらは法律が変わった場合、更新が必要になります。 

法律の変更はそれほど多くはないですが、やっかいなのは、その変わった論点が問題に出やすいということです。

私も実はある年、知らない問題が多くでて失点をしたのですが、まさに、法律改正の内容でした。(他の科目でカバーして、何とか 1 次試験はパスしましたが冷や汗でした・・・)

ですので、確実に対応しておくことが必要です。

7. 中小企業経営・中小企業政策

こちらは、中小企業白書の内容をベースとした中小企業の経営環境と、中小企業の経営の向上等を目的とした各種政策を問う科目ですが、

想像できるように、白書の内容が変われば解答が変わります、私が勉強している時は 2 年に 1 回、そこそこの変更がありました。

こちらは、経営法務以上にその辺りの把握が必要です。

また、上の 2 科目以外でも、多くはありませんが何らかの変更はあると考える方が良いと思います。

変化点に対する対策

あくまでも過去問がベースになります。5 年分はやりましょう。

上記 2 科目は特に、最新版の過去問の問題集で演習をするようにしましょう。

他の過去問題集も同様だと思いますが、私が活用していたTACの過去問題集では、変化点が明記されていたのでわかりやすかったです。

毎年受験をしていると古い問題集を使いがちですが、少なくとも上記 2 科目は毎年最新版を活用することを強くお勧めします。

あと、この 2 科目は、過去問だけでは最新の状況に対応した問題がないので、私は、TACのスピード問題集最新版を徹底的に活用しました。

中小企業診断士 2026年度版 最速合格のためのスピード問題集 1 企業経営理論 | 資格本のTAC出版書籍通販サイト TAC出版オンラインストア 

過去問で十分?

ここは、私はNOになると思います。

私の感覚では、あえて具体的な数字を使いますと、合格率は50%くらいではないでしょうか。
その年の問題の難易度もあり、合格するする力はつくが、確実ではない。

では、この確率を上げるにはどうすれば良いか。

まずは、過去問をしっかり身に付けた上で、

・スピード問題集(TAC)で補強

・TACなど、予備校の模試

で、合格の可能性が高まっていくと思います。

特に、模試は、入試を考慮した問題編成になっているので、結果に一喜一憂するのではなく、演習教材としてしっかりと復習(上に記載の勉強サイクル実施)するのが効果的です。

最後に1次試験合格に向けてのアドバイス

試験準備ができれば、1次試験本番で合格を勝ち取るための鉄則はこれにつきます。

「定番問題、容易な問題を絶対に落とさないこと」

難問はできなくて大丈夫です。多数の受験生が解ける問題を確実に正解して、60点を積み上げていきましょう。
(過去問対策時は難問でも頭にいれてくださいね)

今回のブログのまとめ

1 次試験は、勉強をすれば確実に実力がつき、50代でも合格できる試験だと思っています。

過去問を中心に実際に解きながら、点数付けとマーキングでモチベーションを維持して進めていきましょう。

今回の内容は私が多年度の1次試験で実感したものになっていますが、受験生それぞれ勉強のやり方があると思います。自分に合ったやり方を見つけてほしいと思います。参考になれば嬉しいです。

頑張る皆さんの合格を心より祈っています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

科目合格テクニックや、2次試験勉強法については、またの機会に書きたいと思います。

中小企業診断士1次試験について、コメント、ご質問がありましたらお気軽にお願いします。

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この記事を書いた人

30年以上にわたり電機メーカーにて業務推進、マネジメントに従事。モノづくり現場での実務経験を強みに、中小企業診断士としての体系的なノウハウとコンサル経験を掛け合わせ、製造業の現場革新・生産性向上をご支援しています。経営者の皆様のお悩みに寄り添い、実行できる改善策の立案から定着までを伴走いたします。

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