現在、中小企業診断士の登録待ちの状況ですが、2月、3月に、2社の中規模企業のコンサルティングを、実務補習として現役の診断士の先生のご指導のもと実施させていただきました。
今回のブログではそのコンサルティングにて感じた中小企業の状況を、製造業経験者として、製造業目線でお伝えしたいと思います。
もちろん、今回私が感じた内容であり、すべての企業様にあてはまるとは思っておりませんので、こういうこともあるのか、くらいに読んでいただければ幸いです。
中小企業診断士 実務補習
実務補習の詳細な内容については、別の機会に譲りたいと思いますが、
2社のコンサルティングをそれぞれ6人のチームで実施、リーダー(経営戦略)、財務、マーケティング、オペレーション、IT、人事組織 と担当を持ち、全員で改善提案をまとめ上げることになります。
私自身としては、今回、実務経験が十分ではないマーケティング戦略のノウハウ体得に力をいれるとともに、専門の製造オペレーションについては、中小企業様の実態をさらに深く理解することができ非常に良かったと感じています。

今回感じた中小企業の状況
精一杯取り組んでいるものの・・・
2社とも従業員50名前後の企業様になりますが、やはり一番感じたことは、社長様始め、皆様、会社の成長に向けて日々、考え、頑張っておられるということです。
それぞれの厳しい事業環境の中、自社の限られた経営資源を生かし、取り組まれていました。
そのような中、自社の成長を考えた時に最も力を入れるのが売上、販売の部分になります。もちろん、これはごく普通の状況と思いますが、経営資源、特に人材、収支の制約の多い中小企業様におかれましては、内部オペレーションにまで十分パワーをさけていないことを感じました。
社長様が全体把握されて経営をされているのですが、オペレーションの細部までは手が回っていない状況になっているのです。
このような状況、あてはまることはありませんか?
- 現在の現場の業務が計画に対し進んでいるのか、遅れているのか
- 現場は、どの部分で収益がでて、どこでロスが出ているのか
- 各現場は、昨年から、生産性や収支が良くなっているのか、どれくらい改善したのか
- 各現場の在庫は適正なのか、廃棄ロス、品質ロスがどれくらいで、それは適正なのか
- 作業者によって製品の品質、生産性は変わらないか
- 職場メンバーのモチベーションは向上しているか、メンバーは何を考えているか
- 業務をよく知る現場メンバーによる改善提案はあるか
これらの内容に自信をもって回答できないことが多いように思います。
中小企業様における課題と取組み
成長に向けたオペレーションの改善
売上、販売は非常に重要であり、力を入れられているのは上述した通りで、販売が上がれば固定費は基本不変なため、利益は改善します。
しかしながら、オペレーションでロスを出していれば、販売増加によりそのロスが大きくなり、本来の利益が得られないことになります。
人材不足は中小企業様にとっては非常に大きな課題です。その課題に対し、オペレーションを強化することで生産性を高めて余剰人員を生み出し、そしてその余剰人員で更なる生産性向上につなげていくことが重要と考えます。
TPSでは
トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一さんは著書の中で、
「人間の能力を十分に引き出して、働きがいを高め、設備や機会をうまく使いこなして、徹底的にムダの排除された仕事をおこなうというごく当たり前の、それでいてオーソドックスかつ総合的な経営システムが要請されている」(トヨタ生産方式)
と記されています。
製造業に限らず、販売を高めながらも、ムダの排除された仕事をたゆまず目指していくことが企業の成長にとって不可欠だと考えています。
今回の実務補習での学び
今回の実務補習にて、中小企業様の現状、そして悩みをより深く理解できたことは大きな収穫であり、今後のコンサルティングでの様々な課題解決に向け、経営者様と一緒になりコンサルタントとして更に経験を積んでいきたいと考えています。
この記事のまとめ
今回の経験より、中小企業経営で重要だと感じたポイントは以下になります。
- 売上だけでなく、オペレーション改善が利益を左右する
- 現場の見える化(進捗・ロス・生産性など)が不可欠
- 生産性向上で人材を創出し、さらに生産性を高めていくという視点が重要
まずは、
「現場の進捗が見えているか?」
「どこで儲け、どこでロスが出ているか把握できているか?」
この2点から見直すだけでも、大きな一歩になると感じています。
今回の内容につきまして、感じたことなどありましたら、コメントよろしくお願いいたします。

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